年度末、年度の変わるタイミングといえば人事異動の時期。
どんな職場にもある程度の年齢になっても出世できずに燻っている方って
いると思います。
ある程度仕事をこなしていると、いつしかそういう方は“年上の部下”となる
確率が高く、若くして出世した場合に最初にぶち当たる壁ではないかと
感じています。
私自身30手前で管理職という立場にさせてもらったので、
なったばかりの頃は自エリアの部下の半分は年上と言った状態でした。
今回は年上の部下と上手くやるコツみたいなものを少しお話ししていきます。
1.年上の部下ってどういう人?
年上の部下になる方には2通りのパターンがあります。
①単純に仕事の実力が無い方
②実力はあるけど何か問題を抱えている方
①の方は少し対話を重ねていくことで自分自身の実力を認めて貰えばすぐに
対応可能ですが、問題なのは②のパターン。
上層部に目をつけられている、
上がる気がないから一定ラインまでしかやらない、
など原因は様々。
一体どのようにすればこういった方々と上手くやっていけるのでしょうか、、、
2.相手を敬う気持ちは忘れない
部下と言えど年上の方は人生の上では先輩であります。
部下と上司だからとタメ口にするのではなく、
敬語を使いつつ、「あなたを先輩として尊敬はしています」という
姿勢は示しておく必要があります。
あいつ若いうちに偉くなって生意気だ
大した経験も無いくせに偉そうに
といった誤解を与えないようにしておくことは必要ですね。
当然ある程度打ち解けて言い合える仲まで発展しているのであれば別ですが。
言葉遣いだけでなく、指導方法なども少し工夫が必要です。
頭ごなしに否定したり、押し付けたりというのはプライドが邪魔して
言うことを聞いてくれない場合がほとんどです。
「○○さんはこの問題に対してどう思いますか?」
「さすが○○さん、そういう考えもありますね。でも会社としての意思は△△です。」
相手の意見を尊重しつつ正しい方向に導くことが求められます。
3.言うときはハッキリと言う
相手への尊敬は示しつつも、
明らかに会社や自分自身の意志と違う場合は指導も必要になります。
アメとムチと言うわけでは無いのですが、
指導に強弱をつけて“舐められない事”も意識しておきたいです。
間違っていることは間違っているとハッキリ言えるようにしておかないと、
表面上だけ言うことを聞いていて、いないところでは無視すればいい、
そんな関係になってしまう危険性があります。
相手が年上だとしても、時にはガツンと言いましょう!
これができるかどうかが更に上に行けるかどうかの線引きにも
なっているのではないかと私は考えています。
4.うまく付き合えれば頼もしい戦力に
年下の部下になっているような方は、意外と現場の若い人間には慕われて
いたりします。
こういう方を味方につけておくことで、間接的に現場の人間をまとめ上げる、
つまり自分自身の負担を減らすことが可能になります。
ある程度の立場になれば部下の人数も増えてきますので、
自分自身で全員を完璧に管理するのはなかなか難しい部分があります。
少し責任感を与えることでモチベーションを上げてくれることを
期待して、やらせてみるのも一つの手です。
5.まとめ
人生の先輩として敬う気持ちは忘れずに接しつつ、
自分自身の立場を理解してもらい、
「私はあなたを見捨てていない」という思いをわかってもらうことが
重要です。
上司の役目として数値責任を果たすことと共に、
年齢問わず部下を育成して上の立場に引き上げることも大切な責務です。
確かにやりにくいかもしれませんが、若くして出世して生涯賃金を
上げたいのであれば避けては通れない道です。
私の考えが少しでも悩んでいる方の参考になれば幸いです。