最近、パソコンを使えない若い方が増えているそうです。
タブレットやスマートフォンの普及に伴いパソコンを持つという選択肢の
優先度が低くなったことが原因かと思います。
この先近い将来パソコンって不要になるのでしょうか、、、?
今後の生活におけるパソコンの立ち位置を少し考えてみましょう。
1.パソコン離れは思いの外進んでいる
世の中のデバイスの発展により、パソコン離れが進んでいる印象を受けます。
現在39歳の筆者は当たり前のようにパソコンを使い続けていますが、
マウスすら触れたことがないという方がいるということに驚きを隠せません。
①ブラウジング・動画視聴方法の変化
一昔前までネットサーフィンや動画の視聴といえばパソコンが主流でした。
ここ最近はスマートフォンの高性能化と普及、iPadの登場などにより、
パソコンを使わなくてもフルブラウザを使用したり、動画を楽しむことができる
ようになりました。
②スマホでほぼ全て用が済む
私生活において、必要となるデバイスを用いた作業としてはスマートフォンが
あれば大体こなせてしまうのは事実です。
・ゲームや動画視聴などの娯楽
・情報収集などのネットサーフィン
・ネットショッピング
・友人、知人との連絡
・学校や職場からの連絡
など、仮にパソコンを所持していなくても生活に困ることはありません。
何ならパソコンを設置するスペースが不要な分、ない方がいい説すらあります。
2.現時点では業務でPCは必須
では、仕事という点においてはどうでしょうか。
現時点での答えはパソコンを用いた業務は必須となっています。
①Officeが業務に欠かせないツールになっている
25年現在、多くの企業でOffice、特にExcelは替えの効かないツールとなっています。
タブレットなどでも使用できるGoogleのスプレッドシートで代替もできなくはない
ですが、高度な処理を行う上で性能が違いすぎます。
小売業の現場レベルであればそこまで多用することは少ないと思いますが、
ある程度の立場になれば現時点では必須になってきます。
・データの打ち込み・・・マクロや自動計算を活用できないと効率が悪い
・データの分析・・・関数を用いることでより高度な分析ができる
現在の私の業務においてはある程度のExcel知識がなければ時間が何時間あっても
足りないのが現状です。
②タブレットでは限界を感じる
最近のタブレットは高性能化が進んでいるため、擬似的にパソコンライクに使う
ことも可能となっています。
私自身も出張中にはパソコンの代替として使用することもあります。
が、あくまで代替でしかないのです。
特にデータを参照しながらの打ち込み・分析、
オンライン会議をしながら資料の参照・説明など
マルチタスクという面でタブレットでの作業は大きく効率が落ちてしまいます。
文字入力においてはキーボードでもフリック入力でも効率は変わらないと
思われるかもしれませんが、実は一癖あるんです、、、
3.フリック入力は確かに速いが、、、
スマホでのフリック入力は海外の方が驚いてしまうほどに便利で速い入力方法です。
確かに、日本語を打ち続けるような場面では圧倒的に速いのは間違いありません。
しかし、アルファベットや記号を含むような文字列、文章の入力においては
入力キーの切り替えを毎回しなくてはならず、正直効率が悪いです。
前述したように、現時点ではExcelは必須ツールともいえ、関数の打ち込みや
データ入力においてはかな・英数・記号を駆使していくこととなります。
これまでキーボードに触れてこなかった方にタッチタイピングは厳しいかも
しれませんが、慣れてしまえば圧倒的にキーボードでの入力の方が速いです。
4.ショートカットキーの存在が大きい
作業をパソコンで行う上での大きな利点として、ショートカットキーの存在が
あります。
実際に業務を行う上で上の図にあげたようなキー入力はかなり多用することになります。また、これを使いこなせるかどうかで業務の効率も大きく変わってきます。
タブレットでも指の動作や外部キーボードを使用してショートカットキーを
使用することが可能ですが、その種類はパソコンには敵いません。
また、スマートフォンで外部キーボードを使用して文字入力を行うことはできても、
多くのショートカットキーを使用することはできません。
5.今度はどう変わっていく?
※ここから先は私の個人的見解が強く反映されています。
では、この先もパソコンが使えなければ業務ができないか?という話になるわけですが、答えはYesだと思っています。
デスクトップからラップトップへ変化したり、小型・軽量化が進んだりはしていますが、形を変えてもパソコンはしばらく必須ではないでしょうか。
クラウドの発展によりデータの保存先はオンライン上に変化し、
軽作業はタブレットでも代替できるようになりました。
それでもやはりパソコンの処理能力には叶わないのが現実です。
また、今現時点で残されている多くのデータベースや、
多くの企業で動いているシステムなどはパソコン(Windows)の仕組みをベースと
して作られています。
業務をタブレットに完全以降していくためには、まずはこのあたりを整理しなければ
始まらないでしょう。
6.まとめ
正直、25年現在の世の中で考えた場合、残念ながらパソコンスキルは必須と
言わざるを得ません。
どんな形でも構わないので若いうちからパソコンに触れておくことは大切だと
感じています。
一方で、スマートフォンを外部ディスプレイに接続することでパソコンライクに
使用できる技術には期待している部分もあります。
おそらくスマートフォンのOS上でWindowsOSのシステムを動かせるようになり、
ハイブリッドに使えるようになれば世の中の働き方は大きく変わるかもしれません。
人が時代に合わせるか、時代が人に合わせるのか。
いろいろ考えなければならない転換期なのかもしれません。